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ーファンダイビングで失敗しないウェットスーツ選びガイドー

ウェットスーツ選びが快適さと安全を左右する理由

ファンダイビングを始めると、器材の中でも迷いやすいのがウェットスーツです。見た目は似ていても、厚みや素材、形の違いで体の冷え方や動きやすさが大きく変わります。水中では空気より体温が奪われやすく、少し寒いだけでも呼吸が浅くなったり集中力が落ちたりしがちです。結果として浮力調整が雑になったり、早めに上がりたくなって楽しめる時間が短くなったりします。逆に自分に合う一着だと、潜っている間ずっと余裕があり、写真や観察にも集中できます。初めて購入を考える人も、レンタルで選ぶ人も、まずは暖かさ、フィット感、動きやすさの3つを軸に考えると失敗が減ります。

最初に決めたいのは厚みと使用シーズン

ウェットスーツで最も分かりやすい違いは生地の厚みです。一般的には3ミリ、5ミリが定番で、寒がりの人や長く潜る人は5ミリ寄り、暑がりの人や真夏中心なら3ミリ寄りが目安になります。とはいえ水温だけでは決めきれません。風が強い日やボート移動が長い日は、海から上がった後に体が冷えやすいからです。潜るエリアの水温の目安に加えて、移動時間、休憩の長さ、1日の本数もセットで考えましょう。迷ったら、少し暖かめを選ぶ方が後悔しにくいです。暑いと感じたらジッパーを開けたりフードを外したりで調整できますが、寒さは我慢すると体力を消耗しやすいからです。

3ミリと5ミリの違いをイメージする

3ミリは軽くて乾きやすく、着脱がラクです。動きやすいので泳ぐ量が多い人にも向きます。一方で冷えやすい条件ではインナーやベストの追加が必要になることがあります。5ミリは保温力が上がり、春秋や風のある日でも安心です。ただし厚い分だけ重く、体が硬く感じる人もいます。体格が細めで冷えやすい人は5ミリが安心で、筋肉量が多い人や暑がりの人は3ミリでも快適なケースがあります。

寒さ対策は重ね着で調整できる

一着で全部の季節をカバーしたいなら、インナーの活用がコツです。ラッシュガードや薄手の保温インナーを中に着るだけでも体感が変わります。さらにフードベストを足すと首と体幹が温まりやすく、冷えやすい人に効果的です。逆に暑い時期はインナーを薄くして、休憩中に日陰で体温を落ち着かせると快適です。買い足す順番としては、まずは自分のメインシーズンに合う厚みを選び、次にインナーで幅を広げると無駄が出にくいです。

フィット感の見極め方は「きつい」と「合ってない」を分けること

ウェットスーツはぴったり着るほど暖かいですが、苦しいだけのサイズは危険です。初めて試着するときついのが普通なのかなと思いがちですが、正しいフィットは息が吸える範囲で体に密着する状態です。水が入りすぎると体温が奪われ、逆に隙間があると浮力が不安定になりやすいです。チェックのコツは、立った状態で腕を上げ、しゃがみ、首を左右に回して、動きを妨げないか確かめることです。特に首、脇、腰、膝裏は違和感が出やすいポイントです。レンタルの場合も、サイズを遠慮して大きめにすると寒さが増えるので、試着の段階でしっかり相談しましょう。

試着で確認したい5つのポイント

確認の目安は次の通りです。1つでも強いストレスがあるならサイズか形を変えた方がいいです。
首が締まりすぎず、水が入るほど緩くもない
肩が突っ張らず、腕を前に出しても動かせる
腰回りが苦しくなく、しゃがんでも圧迫が強すぎない
膝が曲げやすく、膝裏に大きな余りが出ない
背中や脇に大きな空間ができず、肌がつまめない

オーダーと既製品の選び方

体型によっては既製サイズが合いにくいことがあります。例えば身長に対して肩幅が広い、太ももがしっかりしている、腕が長いなどです。その場合はセミオーダーが選択肢になります。完全オーダーほど高くない価格帯でも、要所の調整ができると快適さが大きく上がります。とはいえ最初から無理にオーダーにする必要はありません。まずはレンタルや既製で自分の好みを把握し、寒さや動きに不満が出てきたらアップグレードする流れでも十分です。

タイプ別の特徴を知ると選びやすい

ウェットスーツには形の種類があります。代表的なのはフルスーツ、シーガル、スプリングです。体を覆う面積が増えるほど暖かく、露出が増えるほど軽快になります。初心者はまずフルスーツを基準に考えると失敗が少ないです。理由は、保温だけでなくクラゲや岩との接触から肌を守れるからです。日焼けが気になる人にもフルスーツは相性が良いです。一方で真夏の浅いビーチ中心なら、シーガルやスプリングの方が暑さを抑えられます。自分がよく潜る時期と海況に合わせて、無理のない選択をしましょう。

フルスーツが万能になりやすい理由

フルスーツは手首足首まで覆うので、保温の基本形です。水が入っても体温で温まった水が循環しにくく、結果的に暖かく感じます。また擦れやすい膝や肘も守ってくれるため、初心者のうちは安心感があります。迷ったらフルスーツを選び、暑い時期はインナーを薄くする、休憩中に上半身を脱ぐなどで調整すると扱いやすいです。

シーガルとスプリングの使いどころ

シーガルは半袖長ズボンで、腕が動かしやすいのが特徴です。スプリングは半袖半ズボンで、軽さと着やすさが魅力です。ただし肌の露出が増える分、クラゲや日焼け、擦り傷のリスクが上がります。海によってはラッシュガードやレギンスを組み合わせて肌を守る人も多いです。購入するなら自分が一番潜る季節を中心に考え、必要なら追加の一着を検討するとムダが少なくなります。

購入前に押さえたい素材・ジッパー・お手入れ

最後は細かい部分ですが、ここを押さえると満足度が上がります。素材は伸びやすさや肌触りが違い、着脱のしやすさに直結します。ジッパーは背中のバックジップが一般的で、着やすい反面、水が入りやすい場合があります。胸や背中のフロントジップはフィットしやすく保温性が高い一方、慣れないと脱ぎにくいこともあります。初心者はまず着脱のストレスが少ないタイプを選ぶと安心です。お手入れは、使用後に真水でしっかり塩を落とし、直射日光を避けて陰干しするのが基本です。保管はハンガーで肩をつぶさないようにし、折りジワをつけないと長持ちします。

長持ちさせるための簡単ルーティン

帰宅後にすぐ洗えない日は、最低でも真水で軽くすすいで塩抜きしておくと劣化が減ります。乾燥は裏返しで内側から、ある程度乾いたら表に戻すと効率的です。ファスナーは砂が噛むと壊れやすいので、開閉は丁寧にして、動きが重いときは無理に引っ張らないのがコツです。こうした小さな積み重ねが、買い替えの頻度を減らしてくれます。

迷ったときの最短ルート

選び方に迷ったら、行きつけのショップで潜るエリア、季節、寒がりかどうか、ログ本数と不安点を伝えて相談するのが一番早いです。同じ水温でも体感は人それぞれなので、実際に潜った人の声が参考になります。まずはメインシーズンに合う厚みのフルスーツを軸に、インナーで調整する考え方にすると、初心者でも失敗しにくいです。

2026.02.20